2011年10月11日 00:00

━━タッグフォースシリーズ第6作
タッグフォースシリーズは、PSPにおける遊戯王OCGのゲームシリーズであり、このシリーズはデュエルシミュレーターとして非常に高い完成度を誇っており、評価も高かった。
シリーズとして、1〜3は遊戯王GX、4〜6は5D'sを題材としており、本作は5D's最終作として4,5のキャラも最登場しているため、シリーズ完結にふさわしい出来となっている。

━━収録枚数5000枚以上の圧倒的ボリューム
本作がデュエルシミュレーターとして評価されている最大の理由は、カードの収録枚数の多さと歯抜けの少なさだろう。
総収録数は5310枚で、一部裁定の関係などで収録されていないカードを除けばほとんどのカードが網羅されており、ゲーム中で使用することが出来る。
また、ゲームオリジナルのカードも多数収録されており、中にはOCG効果とゲーム効果の二種類が使えるカードも存在する。
この豊富なカードプールから、実際には経済的に組みづらいデッキを使ったり、絶版のカードを使ったデッキを組むなど好きな様に遊ぶことが出来る。
対戦相手としてはアニメ登場キャラクターが(バージョンを違い含めて)42人、一般キャラクター66人と対戦をすることがでる。
さらにそれぞれのキャラが異なるコンセプトのデッキを扱い、各々3つ以上のデッキを使うため対戦相手のパターンには事欠かない。
一般キャラクターもデッキだけでなく、性格にも個性付けがされており、半数ほどは固有のグラフィックを持っているため、ただのNPCという感じはしない。(中にはアニメキャラではなく、一般キャラばかりを攻略するプレイヤーも存在するらしい。)

━━代わり映えのないゲームシステム
本シリーズ最大の欠点は毎回代わり映えのしないゲームシステムだろう。
2からの伝統で、攻略キャラを選ぶ→デュエル、会話、プレゼントで好感度を上げる→イベントバトル→好感度を上げる→・・・→クリアという流れになっており、やることが完全にパターン化されてしまっている。
シリーズを1つでもプレイした人ならば「またか・・・」と思わずにはいられない。
とはいえ、カードバトルがメインのゲームであり、そこに主眼を置くのならば余計なイベント等がないこのシステムも有りだとは思うし、それをどう思うかは個人差があるだろう。
RPGを戦闘→イベント→戦闘→・・・の繰り返しといえばその通りだし、それを楽しめるかどうかは本人次第というしか無い。
また、他の欠点として、AIの頭の悪さがあげられる。
これはある意味仕方のないことで、そもそも5000枚以上のカードから組まれたデッキを正確に使いこなし、コナミさえ正確に把握しきれていない裁定を考えながら最適な戦いをしろという事自体に無理がある。
人と対戦するときほどの読み合いや戦略性はないが、個人的には対戦相手がいることに意味があると思うので、このレベルのAIでもある程度は満足している。
他にも、ロードの長さやバグなどいくつかマイナス点が挙げられるが、どれもそこまで気になるレベルではない。

━━総評
★★★★★★★★☆ (8.5/10.0)
ゲームシステムとしては過去作をやった人にとってはほとんど代わり映えしないものだが、デュエルシミュレータとしての出来は非常に良い。
また、シリーズを重ねる毎に徐々にユーザビリティも良くなっているため、ストレスを感じる機会は少なくなっている。
特にロード時間とAIの思考時間に関しては、5から大幅に短縮されているため、5のロード地獄に苦しんだプレイヤーにも手にとって欲しい。
GB時代は「カードのオマケにゲームがついてくる」と揶揄されていた遊戯王ゲームだが、本作はその当時からは考えられないほど進歩しており、自分のようにOCGに手を出していない人が買っても十分楽しめるレベルになっている。(むしろ買ってすぐに付属カードを売ると割安でプレイ出来る)
本格的にカードゲームを始めようとと思っても、金銭的に苦しかったり、対戦相手がいないという人にこそオススメなタイトルだと思う。
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