ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D レビュー

    2012年06月10日 15:50

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    ━━テリーのワンダーランド、10年ぶりの再リメイク
    本作は98年にGBで発売されたテリーのワンダーランドのりメイク作品であり、2002年にPSでリメイクされて以来10年ぶり、2度目のリメイクとなる。
    自分はGB版のルカの旅立ち以来DQMシリーズには触っていないため、11年ぶりのDQMシリーズのプレイとなる。
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    ━━総勢600以上のモンスター
    DQMシリーズの魅力はやはり原作に登場したモンスターを自分好みに強化し、パーティーを組めることだろう。
    スライムを強化するもよし、魔王でパーティーを埋め尽くすもよしと選択の幅が広い。
    今回は+値が増えるに連れて隠れ特性が付与されたり、究極配合によって上限値の上昇や、新たな特性の追加ができるなど育成の幅がGBの時代に比べて大きく増えている。

    また、モンスターにサイズが設定されており、大きなサイズのモンスターをパーティーに入れるとモンスターの最大数が減るというシステムが取られている。
    このシステムによってモンスターごとの個性がさらに際立ち、パーティ構築を深いものにしている。

    とはいえ、やはり各モンスターごとの強い弱いははっきりしており、スライムで魔王を倒すのが難しいことには変わりない。
    この点に関しては上限値が一定だったGB時代よりも格差は広がったといえる。

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    ━━思い出を壊さない良リメイク

    テリーのワンダランドは自分が小学生の時にオリジナル版が発売され、当時は非常にやりこんだ思い入れの深いゲームである。
    こういったゲームには所謂思い出補正がかかっており、リメイクをプレイするとどうしても違和感を感じてしまうことが多い。

    しかし、本作はGB版の雰囲気をうまく再現しており、ストーリークリアまでは懐かしさを感じながらプレイすることができた。
    ただ、本編クリア後の隠しストーリーに関しては、テリーの世界観とは合わないような寒いシリアス展開が始まったのは残念。
    加えて原作にあった魔王がボスになっている扉が殆ど削除されているのも残念。
    某所では、魔王の扉はテリーのワンダーランドプロフェッショナルを出すために残している等と言われており、リメイクを謳うならば原作の要素は削除すべきではなかったと思う。
    仮にテリープロが発売され、魔王の扉の復活が宣伝文句に使われたならば、今流行の本編の切り売りでありユーザーとしては非常に残念である。

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    ━━新規ユーザーにも配慮された配合システム
    DQMシリーズではモンスター同士を配合し、新たなモンスターを作っていくのが基本の流れだが、上位のモンスターは基本的に配合で創りだすのが難しく、やりこみ要素の一つとなっている。
    また、本作ではスキルによって習得する特技が決まるのだが、スキルにもレアなスキルや進化するスキルなどがあり、使いたいモンスターーに強力なスキルを習得させることは対戦では必須となる。

    これらの要素から、対戦までの敷居が高そうに聞こえるが本作では様々な救済要素が用意されており、自分のような新規ユーザーにも優しい作りになっている。
    具体的には悪魔の書、巡り合いの扉、他国のマスターの三点が主な救済要素としてあげられる。

    悪魔の書は、モンスターの+値を簡単に増やすことができ、祖父母で配合先が決まる4体配合も簡単に作成できる。
    SPスキルやモンスター固有のスキルの量産も簡単と非常に便利なものになっている。
    めぐりあいの扉は、過去に仲間にしたモンスターが出現する扉で、メタルキングだろうがダークドレアムだろうが捕まえ放題になっている。究極配合では同じモンスターが2体必要となるが、この扉を利用することで簡単に達成が可能になっている。

    また、配合の際にレアモンスターを惜しげなく使えるのもポイント。
    最後に他国のマスターだが、これは原作にもあったもので、手持ちのモンスターを仲間にできるのも原作と同じ。
    しかし、今回は連れているモンスターが非常に強力なことが多く、本編クリア前からSSランクのモンスターが簡単に入手できてしまう。本編で利用するとバランスブレイカーになってしまうが、レアモンスターの入手先としては有難いものとなっている。

    また、本作には前作に当たるジョーカー2、ジョーカー2プロフェッショナルからの引き継ぎが可能であり、前作をやりこんだユーザーにも配慮されている。
    発売前、この引き継ぎが自分にはネックであり前作ユーザーとの格差を感じたが、実際には上記の救済措置が非常に大きく引き継ぎはあくまでオマケ程度の要素だったのは安心。

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    ━━痒いところに手が届かないUI
    本作最大の欠点は微妙に一歩足りないUIだと思う。
    各施設へのルーラや、ステルスなど快適なプレイのために配慮はされており、及第点は与えられる出来だと思うがやりこみゲーでは長時間プレイするとどうしても欠点に目が言ってしまう。

    まず、個人的に最大の不満点はソフトリセットがない点。
    例えば他国マスターからのスカウトは低確率であり、成功には多くの試行回数が必要になる。また、配合の際に性別を間違えたり、4体配合のために悪魔の書の性別を合わせる時など、リセットが必要な場面が多いにもかかわらず、ソフトリセットの未搭載には疑問を感じる。
    加えて、3DSのホームボタンが押しにくく、リセットがやり辛い事もストレスに拍車をかけている。

    他には戦闘のテンポの微妙さが上げられる。本作では戦闘中にはモンスターの3Dモデルが攻撃ごとにモーションをするのだが、このテンポが微妙に悪い。
    Wifi対戦などでは勿論モーションがあったほうが良いが、単なるレベル上げやスカウト時にこのモーションを毎回見せられるのは戴けない。
    最終的には対戦に備えたレベル上げがメインとなる以上、モーションの早送りや、モーションのカットは搭載しておくべきだと思う。

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    ━━総評
    ★★★★★★★★★☆ (9.5/10.0)
    原作の持ち味を活かしながら、対戦面の深さを増した良いリメイクだと思う。
    同じ対戦ゲームであるポケモンに比べると、対戦に辿り着くまでの敷居が非常に低く、初心者でも入りやすい環境にっているのは好印象。
    特にめぐりあいの扉と悪魔の書はシステム的に素晴らしく、今後も続けて欲しいところ。
    イルルカのリメイクが出たならば買いたいと思えるような良い出来だった。

       
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      ━━テリーのワンダーランド、10年ぶりの再リメイク本作は98年にGBで発売されたテリーのワンダーランドのりメイク作品であり、2002年にPSでリメイクされて以来10年ぶり、2度目のリメイクとなる。自分はGB版のルカの旅立ち以来DQMシリーズには触っていないため、11年ぶりの...