GRAVITY DAZE レビュー

    2013年02月14日 10:59

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    ━━新感覚の重力アクションアドベンチャー
    グラビティデイズはSEC製の新規IPで、Vitaでは恐らく初となる箱庭系のゲームである。
    2012年のゲーム大賞に選ばれるなど、非常に評価が高かったが売上はさほど奮わず。
    もう少し売れても良かったと思うが、今後のVitaの売れ行き次第だろう。

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    ━━浮く、落ちるの2要素をうまく使った重力アクション
    本作の目玉であり、ほぼ全てと言っても過言ではないのが浮く、落ちるという2要素によって構成された重力アクションだろう。
    従来のアクションゲームで見られるようなジャンプ、飛行といったアクションとは異なり、落ちることによって箱庭を自由に飛び回れるのは新鮮。
    システム面でも落下ダメージがなく、どんなに高いところに行っても体力的な心配が無用だったり、マップに高い建物や飛行船など、高低差を意識したオブジェクトが多数存在したりと、気持よく街を飛び回る工夫がなされている。
    若干の不便さがあることで重力を使いこなしている感じがよく出ており、この作品における唯一無二のオリジナリティといえる。

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    ━━いくつか不満点を
    このゲームは重力アクションに関してはよく出来ているが、それ以外の点に多数不満点が存在する。
    まず、何よりも上げられるのがストーリーだろう。後半が非常に急展開で、それまでの伏線をほとんど回収しないままに話が終わってしまう。
    続編前提の作りというレベルではなく、明らかに製作期間の不足を押して発売したのではと勘繰ってしまうレベル。

    他にもロード時間の長さは自分がプレイしたVitaのソフトでも屈指。箱庭ゲームなのだから初回のロードが長い点に関しては気にならないが、問題はミッションモード。
    ミッションモードは記録を伸ばすための繰り返しプレイが前提になっているが、リトライが存在せず、プレイごとに長いロードが挟まれる。これはプレイのモチベーションを削ぐ致命的な欠点で、最低限ミッションのリトライくらいは快適にして欲しかった。

    さらに箱庭ゲームでありながら、干渉できる対象が少ないため移動以外にやることがないのがネック。
    一応ベンチやタルなどの動かせるオブジェクト以外にも人は多数存在し、重力を使って浮かせたり、飛ばしたりはできるものの、リアクションが少なく、動くタルという程度のもの。
    他の箱庭ゲーならば、人に攻撃すると反撃してきたり警察が出てきたりと何らかのアクションがあるが、本作は悲鳴を上げる程度で基本的には何も無し。
    実際最初以外は周りの人間を巻き込まずに移動という面倒なことはせず、人を巻き込んでふっ飛ばしても全く気にしなくなる。
    また、建物や乗り物にも入れず、買い物もできないため広い空間があるだけでできることが少ない箱庭ゲーになってしまっており、クリア後はミッションくらいしかやることがなくなる。
    このあたりは箱庭ゲー作りに慣れていないだけかもしれないので、次回作以降に期待。

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    ━━総評
    ★★★★★★★☆(7.5/10.0)
    重力を使ったアクションは評価できるが、全体的に作りが粗く底が浅い。
    あくまでも個人の感想だが、世間の高評価は過剰に思える。
    とはいえ、素材自体は良い物だと思うので、次回作以降でもっと煮詰めたものが出てくるならば名作になりえるかもしれない。


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