ラストストーリー レビュー

    2011年02月03日 00:00

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    ━━坂口氏の新作RPG
    THE LAST STORY(ラストストーリー)は、FFの生みの親である坂口博信氏が18年ぶりにディレクターを務めた作品であり、ゼノブレイドに続く任天堂発の大作RPGとして注目度は非常に高かった。
    先に発売されたゼノブレイドの評価が高く、こちらにも大きな期待が寄せられていた。

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    ━━完成度の高い戦闘システム
    戦闘は基本的にリアルタイムで進行し、必要に応じて指示を出しながら戦っていくことになる。
    このゲームでは魔法が強いが、詠唱に時間がかかり、詠唱中は狙われやすくなるため、プレイヤーの役割は「ギャザリング」というシステムを使って敵を引きつけることになる。
    これは所謂ヘイトを自分に向けるものであり、敵が自分に注目している間に魔法詠唱を完了させ、一気に攻めるというのが基本スタイルとなる。

    また、魔法は威力が高いだけではなく、使用後に「魔法サークル」が残り、それに入ることで様々な恩恵を受けることができたり、エルザの魔法で吹き飛ばすことで違った効果を得ることが出来る。

    他にも物陰に隠れたり、ボウガンを使って敵をおびき寄せたりと色々な戦い方が出来るため、敵の配置を見て作戦を考える楽しみがある。

    このように、一つ一つは他で見かけるシステムだが、それらを組み合わせることで非常に面白いシステムとして完成されている。


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    ━━テンポの良い展開と、王道なストーリー
    本作はダンジョンに凝った仕掛けや分岐がなく、また、敵も(自分で呼び出すことができるが)一定数しか出現しないため、ストーリーを進める上でのテンポがとても良い。
    さらに、レベルによる経験値補正が強く、雑魚を数回倒せばレベルが規定値に上がるため、レベル上げに時間を費やすこともなく、適切な難易度でボスと戦うことが出来る。

    RPGの楽しみを探索やレベル上げに見いだしている人にとってはこの作りはマイナスかもしれないが、自分はサクサク進むのでやめどきが見つからず、一気にクリアできた。

    ストーリー自体は超王道なファンタジーの話であり、特に驚くべき展開もないのだが、テンポが良く、キャラ同士の掛け合いが軽快で楽しいため、どんどん先に進めたくなる。


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    ━━作りこまれたルリの街
    拠点となる街は一つしかないため少なく感じるが、ルリの街はとても広く、細かい路地が張り巡らされているため街を歩いていて楽しい。
    路地の行き止まりにはアイテムが配置されていたり、道を歩いているとアイテムが出現するなど、イベントがこまめに起きるため探索する楽しみがある。

    しかし、やはり一つの街しかないというのは寂しい物があり、一度探索してしまうともう一度回ろうという気にはなりにくい。
    ストーリーが進むとクエストも増えるかもしれないが、ひと通り回ったあとはワープでしか移動しなくなるため、追加されたクエストを見つけることは殆ど無かった。


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    ━━オンラインモードも搭載。しかし・・・
    本作にはオンラインモードが搭載されており、対戦と協力ができる。
    対戦モードでは、最大6人での乱闘、協力モードではボスを協力して撃破することが目的となる。

    だが、アクション性がそれほど高くなく、一人を操作するだけでは戦略もロクに組めないため、対戦モードがアイテムを拾って漁夫の利を狙うゲームになっておりあまり面白いとは言えない。

    また、協力モードでは本編の武具が反映されるため、進行度の離れた人とは組みづらく、敵が強いため人数が集まらないとキツイ点がマイナス。

    さらに、オンラインモードでは武器や道具が手に入るのだが、その武器が序盤から入手できる割に強く、序盤で入手してしまうとバランスブレイカーになってしまう。

    これらの点から、オンラインモードはそれほど作りこまれているわけではなく、あくまでオマケといった印象を受けた。


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    ━━プレイヤーへの配慮も多いが、不満点も

    このゲームではこまめにチュートリアルが挟まれたり、マップの各ポイントにワープができたりとユーザーフレンドリーな点も多いが、不満点も多々ある。

    まず、コントローラーがクラコンとリモヌンの2つから選べ、デモンストレーションやチュートリアルではリモヌンを推奨しているようだが、リモヌンでは視点変更がリセット(キャラの背後にカメラを戻す)ことしかできない。
    街を歩いている時や戦闘中などカメラを回したい場面は多いので不満を感じた。多少複雑でもいいので何らかの方法でカメラを自由に動かせるようにして欲しかった。

    他にも、街で様々なクエストが受けれるが、そのログを見ることができない。
    そのため、何のクエストを受けたかが分からず、何を取ってきて、誰に渡すかをメモしなければならない状況に陥る。
    この仕様のせいで自分はクエストを受ける気が起きなかった。

    そして、やはりWiiというハードの欠点、SD画像だろう。
    「Wiiで出ているのだから・・・」「Wiiにしては綺麗」という意見も多いようだが、携帯機ならともかく据え置き機で出している以上HD機と比較されるのは当然であり、今の時代にこのグラフィックは御世辞にも綺麗とは言いがたい。
    また、人が多い場所などでは頻繁に処理落ちが起こり、Wiiというハードの限界を感じさせる。



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    ━━総評

    ★★★★★★★ (7.0/10.0)

    全体としてはボリューム不足な面があり、グラフィックもHDとは比べものにならないなど欠点も多いが、とにかく進行のテンポが良く、飽きずに進めることが出来る。
    RPGに何を求めているかによって評価が変わるだろうが、個人的にはかなり楽しめた。

    RPGというよりも、アクションアドベンチャーをやっている気分になったため、探索やレベル上げなどの要素を楽しみたい人にはゼノブレイドをおすすめする。






                              
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