ヴァンガード ライド トゥ ビクトリー レビュー

    2013年04月21日 00:00

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    ━━ヴァンガード初のゲーム化
    本作は人気カードゲームヴァンガードの初ゲーム化作品であり、1作目でありながら収録枚数1300枚超、ネット対戦可能と力が入った作品になっている。
    開発は色々と悪名高いフリューであったため発売直後は様子見をしていたが、概ね好評のようだったので購入。1作目としてはかなり良い出来になっている。
    しかし、本体によっては起動しないバグが有ったため、暫くの間は酷評が続いていた。今後はこういったバグはしっかりデバッグしておいて貰いたい(現在はパッチが配信済み)

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    ━━再現度の高いカードバトル

    本作におけるカードバトル部分は非常に良くできており、ヴァンガード初心者でもしっかり楽しめる出来になっている。
    CPUの思考には結構な甘さを感じるが、ロード時間や思考時間は短いため、かなり快適に遊ぶことができる。
    演出面でもトリガーの演出やリミットブレイク、アルティメットブレイク時のカットインなどかなり凝っていて面白い。敵キャラだけでなく、主人公にもしっかりカットインやボイスがあるのも良い。

    しかし、ゲームに慣れてくると若干のテンポの悪さを感じる点がチラホラ。
    全体的に動作がゆっくりで、タッグフォースのようなキビキビしたカードモーションには程遠い。(とはいえTFも1の頃はかなり動作が遅かったが)
    他にもカードの効果確認を毎回強要されたり、細かい点ではじゃんけんであいこが続いて中々バトルが始まらなかったりなど、テンポはまだまだ改善の余地があると思う。

    とはいえ、ヴァンガード1作目としては十分な出来であり、カードバトルの部分には殆ど文句のない出来になっている。

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    ━━運の要素が強いカードゲーム
    これに関しては本作ではなくヴァンガードというカードゲームに対する意見になるが、ヴァンガードというゲームはかなり運要素が強いゲームになっており、理不尽な負け方が遊戯王などよりも多くなる。
    ヴァンガードのコンセプトには初心者が上級者にも勝てるというものがあり、間口を広げるために運の要素を強めているらしい。これ自体は良いことだと思うし、一部の廃人の声を聞いているだけでは駄目であることをしっかり理解した戦略だと思うが、如何せんCPUと戦うとなると少し問題が生じる。

    CPU相手にダブルクリティカルで負けたり、ヒール連発で押しきれなかったり、ライド事故で手も足も出なかったりということが頻繁に起こり、その印象が強く残るためにどうしても相手がトリガー操作をしているのではないかという疑惑が湧きでてしまう。
    自分も結構トリガー率にはイライラすることが多く、同じ相手に何度も運負けすると結構ストレスが溜まる。

    個人的な印象ではヴァンガードは運要素の面から麻雀に近いイメージで、CPUと麻雀をやって1発ツモを連打されたり、配牌と自摸が最悪だったり、追っかけに振り込んだりという時の理不尽さに近い物を感じる。
    カードゲームそのものに対する不満であり、開発が悪いわけではないのだが、この点からCPUと対戦するには不向きなシステムだと感じた。

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    ━━いくつか不満点を
    ↑で挙げたのはカードゲームへの不満点だが、以下ではゲームシステムに対する不満点を挙げる。

    まず感じたのはデッキの組みにくさである。普通のデュエルに対する報酬はタッグフォースと同じようなものだが、本作にはそれ以外のポイント入手手段が用意されていないのがネック。
    タッグフォースでは大会などでまとまったポイント入手の機会があったり、遊戯王のシステム上1デュエルを速攻で終わらせることが出来たりと、ポイント入手という点で本作は明らかに効率が悪いと言える。

    他にもパックの封入率の問題で、レアカードが極端に手に入りにくいのはマイナスポイント。
    加えて、同じカードが4枚デッキに入れられる、同じ効果だがクランが異なるカードが大半なので、違うクランを使う場合はそれまでのカードプールが利用できない、といったヴァンガードのシステムも相まって狙ったデッキを作るためには膨大なポイントが必要となってくる。
    さらに、4枚以上手に入ったカードは使い道もなくそのまま破棄されるため、リセットを駆使しなければ最終的には1枚のカードを手に入れるためにボックスを買い続ける作業が待っている。

    タッグフォースでは地面に落ちているカードやキャラから貰えるカードがレアカードであり、レンタルで必要なカードを借りることが出来るなど、救済要素は多いためにカード集めは楽に感じる。
    また、余剰カードはカード変換機や地蔵に使うことで必要なカードを集めやすく、かつ余剰カードの使い道が用意されているので、次回作があるならばこのあたりを検討して貰いたい。

    また、デッキ編集では同名カードの処理が気になった。全く同じカードにも関わらず、収録されたパックが異なる、イラストが異なる、SP仕様であるというものは別に数えられ、デッキ編集がやりにくい。
    柄違いやSP仕様などは任意に変更できるようにすれば良いし、パック違いを分けるのはもはや意味がわからない(一応フレイバーテキストが違うようだが)

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    ━━総評
    ★★★★★★★★(8.0/10.0)
    不満点は多いながらもヴァンガードのゲームか1作目としては素晴らしい出来。遊戯王のゲームとして評価の高いタッグフォースと比較しても遜色ない出来といえる。
    ただ、運要素の強いゲーム故にCPUに負けるときに理不尽さを感じてしまうのは否めず、自分は遊戯王ほどのめり込むことが出来なかったのが残念。
    しかし、元々ヴァンガードが好きな人や、ネット対戦をメインにする人にはオススメできるゲームだと思う。

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